本日3月10日の朝日新聞に掲載されていた慶応大学などの新発見のニュース!
慶応大学などの研究チームが血液たった1滴で肝臓の病気がわかる?
ということは会社の健康診断の血液検査でも適用されるかのかわからないが
肝臓の再検査と言われても、この新しい方法で検査をすればすぐにわかる
何がすごい発見だと思ったかというと、9種類の肝臓の病気の中に脂肪肝と非アルコール性
脂肪肝炎が入っていたこと・・・
脂肪肝など太めの方に多いと思いますが、なかなか複数の検査を受ける勇気や時間もなく
ほったらかしの人も多いのではないかと思う
でもこの検査が世間に普及したら早期診断が可能になるから医療費の抑制にもつながる。
肝臓がんで亡くなる人も減ると思われる・・・
やはり医療や化学の研究費用など国には予算をあまり減らさないで欲しいと
切に願う管理人でした
2011年:3月10日 朝日新聞
http://www.asahi.com/health/news/TKY201103090700.html
1滴の血液からB型、C型肝炎、肝臓がんなど9種類の肝臓の病気を同時に判定できる――。
こんな診断法を、慶応大などのグループが開発した。30分程度でわかるという。
肝臓の病気は症状が表に出るまで時間がかかるため、血液検査で早期発見できれば、
治療にもつなげられる。今後2~3年での実用化を目指すという。
人間の血液内には、細胞の活動により生まれる「代謝物」が約3千種類ある。
慶応大先端生命科学研究所の曽我朋義教授(分析化学)らは、病気ごとに、この代謝物の
種類、濃度が異なることに着目。代謝物の違いなどを測定できる装置を開発した。
その上で、東大と山形大の協力を得て、肝臓の病気を持つ患者ら237人の血液に特徴が
ないか調べた。この結果、肝臓の病気には、5~10種類程度の特定の代謝物があることが
分かった。また病気ごとに濃度も違った。これらの特徴を比較することで、まだ発症していない
B型とC型肝炎、B型とC型の慢性肝炎、薬剤による肝炎、肝硬変、肝細胞がん、脂肪肝、
非アルコール性脂肪肝炎の9種類の違いをほぼ正しく見分けることに成功した。
1回の測定に必要な血液量は0.1ミリリットル程度で、費用も2万~3万円ですむという。
すでに特許を申請し、食品会社と契約、製薬企業とも交渉中だ。
現在、肝臓の病気は、複数の検査を組み合わせて診断している。ウイルスの有無や
画像診断のほか、肝臓の組織をとって調べる方法などだ。
研究成果は近く欧州肝臓学会誌電子版に発表される。
B型、C型肝炎の感染者は、国内に300万人以上おり、曽我さんは「この検査法なら、
ウイルス感染の有無だけでなく、病名もわかる。早期診断が可能になることで、
多くの命が救えるはずだ」と話している。(